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20153/20

足利に『バンクーバー新朝日軍』がやってきた!!


2015年3月7日土曜日 寒さの残る曇り空の下、足利市に赤いユニホームの「彼ら」がやってきた。

そう、赤いユニホームの「彼ら」こそ、1921年の来日から数えると実に94年ぶりに来日した伝説の野球チーム「バンクーバー新朝日軍」です。

1941年12月、太平洋戦争の勃発とともに消滅した「バンクーバー朝日軍」が、74年の時を経て昨年10月、カナダの日系人らの手で復活し今回の来日となりました。

光栄な事に、彼らの記念すべき日本での初戦の地として選ばれたのが、映画『バンクーバーの朝日』のメインロケ地である足利市だったのです。

今回の来足に至った経緯等については次回で詳しく述べるとして、彼らはやって来たのです。(選手・監督コーチやその家族など約40人)

親善試合に先立ち、来日された選手一団は映画『バンクーバーの朝日』衣装展、まちなかに再現したオープンセット、史跡足利学校を見学しました。

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午後2時に足利総合運動公園内の硬式野球場に到着した選手達は、市民・関係者による盛大な歓迎を受けながら球場内へ入場。

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午後2時半過ぎから歓迎レセプションが行われ、和泉足利市長・『バンクーバー朝日』の著者テッド・Y・フルモトの始球式と続き、3時より中学生の硬式野球チーム・足利リトルシニアと対戦開始。試合は目の話せないシーソーゲームとなり、試合を観戦していたスタンドからは、両チームを応援する熱い声援が飛び交っていました。

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結果は、新朝日軍 3-5 足利リトルシニア。
映画さながらの白熱した好ゲームで、体格に勝るパワー野球の「新朝日軍」に対して、バントや堅い守備で応戦した「足利リトルシニア」、両チームとも素晴らしい試合を繰り広げました。

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試合終了の挨拶の後には、お互いの健闘を称えプレゼントの交換が行われ親善試合の日程をすべて終了したのですが、この後ちょっとしたサプライズ。

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別の球場で練習を終えた足利市小学生「選抜チーム」の子ども達がグランドに現れ、「新朝日軍」の選手達との親善交流が始まりました。

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更に球場を後にする「新朝日軍」の選手達を足利リトルシニアの選手達・関係者が見送るセレモニーもあり、今回の親善試合で交流を深めました。

なお、「新朝日軍」は10日間の日本滞在中、横浜市・天理市・大府市などでも親善試合や合同練習を行い、同世代の野球少年たちと交流を深めます。

新朝日軍の選手や関係者からは、こんなコメントをいただきました。

「是非 今後も交流を続けて行きましょう」「また試合したい」「日本に来たのは初めて。とても礼儀正しい国で感動した」「試合前、本塁付近に整列して帽子をとって挨拶する日本の習慣に驚いた」「自分の中に日本のルーツがあるのは誇り」「学んだ事を今後に活かします」「ありがとう」と日本語と英語でのメッセージを頂きました。

彼らの心の中にきっと「アシカガ」の思い出が残ってくれたと確信しました。

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最後に短期間の間にご協力ご尽力して頂いた関係者(足利リトルシニア・足利市民有志・足利市役所・全足利・足利野球協会)の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。皆様のご尽力がなければ、成し遂げられなかった親善試合でした。

コムラボが歴史に刻まれる国際交流に携われたことをとても光栄に思うと共に、これがスタートだという思いもあります。映画の撮影をきっかけにした交流が今後も続いていくように願っています。(記事:早川、写真:今)


※この記事に掲載されている情報は取材当時(2015/03/20)のものです。お気づきの点があれば、「あしかがのこと。」編集部へお問い合わせください。

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早川 雅裕

あしかがのことでは、映像関連とスポーツを主に担当。 職業柄 「食」についても、たまに担当。 最近では、テレビドラマや映画にボランティアエキストラとして活躍中?? 野球暦 40年 まだまだ 白球を追いかけてます。

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