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ソース作りは幸せのため、創業120年の月星食品が作るパラダイスなソース

ソース作りは幸せのため。創業120年の月星食品が作るパラダイスなソース


足利市錦町にある月星ソースを製造している月星食品株式会社の創業は1895年(明治28年)。「創業者の長沼三四郎さんしろうは新しいものが好きで、西洋に憧れを持ったハイカラな人でした」と話すのは現社長である5代目の長沼幹雄さんです。

120年前、ハイカラな社長が足利に伝えたかった西洋の調味料

創業当時はイギリス生まれのウスターソースが東京や大阪で新しい調味料「洋式醤油」として人気が出てきた時期。興味をもった三四郎さんが足利にもその味を伝えたいと考え、東京と足利を行き来しながら試作を重ね、ソースを完成させたのが月星食品のソースづくりの始まりです。

歴史ある月星食品の商品で、目に付くのが瓶に入った「スパイシーパラダイスソース」です。「ガツンとくる辛口」と説明書きがあり、名前には「パラダイス」の文字。ソースの商品名でパラダイスというのは初耳です。「ガツン」「辛口」「パラダイス(楽園)」、どのようなソースなのでしょうか?

「日本一おいしい」を目指して作ったソース

スパイシーパラダイスソースは他社にはないワンランク上のギフト用商品シリーズとして、20年以上前にナチュラルフルーツ、ヘルシーソースなどと誕生しました。容器はガラス製で、ソースを注ぐとき後ろに回らないような工夫がされた挿し口を使用したところにもこだわりが見えます。特長は唐辛子やブラックペッパーのガツンとした辛さと、野菜と果物の旨みが広がる大人好みの味。タイム、セージなどのハーブの爽やかさも香ります。商品開発に3年間をかけ、日本一おいしいといわれるソースを目指して作り上げたそうです。

ワンランク上のソースということでパッケージもソースらしくない華やかさを意識しているそうです。

ワンランク上のソースということでパッケージもソースらしくない華やかさを意識しているそうです。

ただ辛いだけのソースじゃない!?

スパイシーパラダイスのネーミングは先代の清社長。「ただ辛いだけのソースはどこにでもある。ガツンという辛さの後、おいしくてたまらない、口にするとまるで楽園にいるかのような幸せな気分になれる」ということで、この名前が付けられたそうです。月星ソースの商品の中でナンバー2の人気。リピーターも多いとのことです。
「今、おいしいと思っているソースと比べてもらいたい、ここにしかないソースです。目を閉じて、ゆっくりと味わってみて欲しい」と幹雄社長のおすすめです。

食卓を彩るソースを通してお客様を幸せにしたい

ソース作りは職人が自分の目で選んだ材料を使い、先代から受け継いだ伝統の製法でじっくりと時間をかけ、手作業で製造しています。
月星食品には「月星を通して皆が幸せになってもらいたい」という思いがあるそうです。「食べておいしければ、家族が笑顔になり食卓も豊かになる。お客様の日常にちょっとした幸せを感じてもらうことで、同時に私たちも作って売る幸せを感じることができるのです」と幹雄社長は語ります。

写真左:長沼幹雄社長、スタッフのみなさんと工場直売店の入り口にて

写真左:長沼幹雄社長、スタッフのみなさんと工場直売店の入り口にて

月星食品株式会社 直売所

場所月星ソース製造本舗 月星食品株式会社
足利市錦町77番地
備考TEL:0284-41-6743
FAX:0284-42-9717
フリーダイヤル:0120-41-6743
直売店営業時間:9:00~17:00
定休日:土・日曜日
ホームページ:http://www.tsukiboshi-s.co.jp/

※この記事に掲載されている情報は取材当時(2017/02/21)のものです。お気づきの点があれば、「あしかがのこと。」編集部へお問い合わせください。

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y.takemasa

足利と佐野で「こどものための花教室」を運営。 生けるカタチに正解はないので、その子がどうしたかったのか。それが最も大切なことだと考えています。思った通りに生けてみれば?といつも言ってます。 足利市生まれ。 1男1女の母。最近、方向音痴な自分に手を焼いています。 猫とセキセイインコ、フクロウが好き。

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