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看板がいくつもあるのにご近所さんも名前を知らない「斎藤八百屋」

20173/29

看板がいくつもあるのにご近所さんも名前を知らない「斎藤八百屋」


足利市江川町にある「斎藤八百屋」は40年程前から営業しており、現在のご主人で2代目となります。実はこのお店、付近を車で走った事がある人なら1度は目にとまる印象的な店構えをしています。いたるところに看板が掲げられているのですが、店名の看板は見当たりません。

焼きいも屋?八百屋?

「ヤキイモ」「大安売」「たくわん」とたくさんの看板はあるのにお店の名前が書いてある看板が見当たりません。この不思議なお店のご主人の愛称は、おいやん。取材中も笑顔が絶えない話し好きでお茶目なご主人は、ゴミ拾いが好きで暇を見つけては近所を回るそう。この日も店の裏には、拾ったゴミが袋一杯に入れてありました。店舗の敷地にはネギや大根の畑があり、店先では大きな壺で焼き芋を作っています。

ご主人がたくさんの看板を作った理由

全ての看板はご主人特製。もともとマークやロゴを考えたり描いたりするのが好きだった事から作り始めたそうです。厚紙にマジックで書いたものから木の板にビニールテープで文字を貼ったもの、段ボールをそのまま利用したものまで様々なラインナップ。「売りたいという気持ちじゃなくて、自分のアートとして、自己主張の為に作ってるんだ。楽しいからね」とご主人。そんな思いでつけた看板ですが、そのおかげで新しい人と出会える機会が増えたそう。実際、来店者は初めてのお客さんも多いそうです。

お店の入り口。お店の名前が書いてある看板はご主人に聞いてようやく見つけました。(写真には写っていません)

お店の入り口。お店の名前が書いてある看板はご主人に聞いてようやく見つけました。(写真には写っていません)

八百屋なのに一番多い看板は「ヤキイモ」

数ある特製看板の中で一番多いのが「ヤキイモ」。寒い時期になると販売される斎藤八百屋の焼き芋は、壺の中で炭を使って焼いています。ご主人のお母さんが益子で壺を買ったのをきっかけに始めたそうです。使用している品種は「べにはるか」。「芋が焼けるまで後何分と言っているようじゃダメ。感覚というか、そろそろ香りがするんじゃないかと分かるんだよね」と笑顔で話します。美味しい焼き芋を食べる為に気を付けてほしい点は、買った芋は蒸れると味が落ちるので、ビニール袋に入れたままにしない事だそうです。

快晴の日には道路付近に置くヤキイモの壺

快晴の日には道路付近に置くヤキイモの壺

農家だからこその野菜への思い

ご主人の営業スタイルは、野菜をその時々で良くて安いものを仕入れること。そのため、品揃えは良くないと言います。大切にしている事を伺うと、「なるべくお客さんに喜んでもらいたい。だからお客さんが喜ぶ値段で出してあげたい」と答えます。このお店では買い物をすると時々おまけをつけてくれる事があります。こちらもお客さんを喜ばせたいからなのかと理由を聞くと、「もともと農家で自分たちで野菜を作っていたので、たとえ何一つでも捨てたくない。だから傷んでしまうぐらいなら食べて欲しい。物によってはすぐに傷むものもあるからね」と野菜への深い愛情を感じさせてくれました。(取材・記事執筆:石川由貴、デスク:山田雅俊)

斎藤八百屋 店舗情報

場所斎藤八百屋
栃木県足利市江川町3丁目8-10
備考営業時間:10:00~日没
定休日:月曜日 

アクセス:
【車でお越しの方】北関東道「足利I.C.」から車で約7分
【電車でお越しの方】JR両毛線「足利駅」から約3.4km

※この記事に掲載されている情報は取材当時(2017/03/29)のものです。お気づきの点があれば、「あしかがのこと。」編集部へお問い合わせください。

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