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世界初のウイルス対策マスク「facewear(フェイスウェア)」

試行錯誤を1000枚近く重ねた自信作!世界初のウイルス対策マスクが足利で誕生


 暦の上ではもう春…とはいうものの、まだまだ寒い日が続いています。風邪やインフルエンザなどを予防するためには、手洗い、うがいも大切ですが、菌やウイルスをカットするマスクの存在も大きいですから、せっかくなら機能的なものを選びたいですね。
 足利の企業が開発した「世界初のウイルス対策ニットマスク」という、新しいタイプのマスクを3月の販売開始に先駆けてご紹介します。

世界初のウイルス対策ニットマスク

 このマスクを開発したのは、足利市葉鹿町にある「株式会社ジムウェイ」。お邪魔したオフィスのテーブルの上には、鮮やかな色のマスクのサンプルが置いてありました。これがまもなく販売になる、新しいタイプのマスク「facewear(フェイスウェア)」です。ドラッグストアなどでよく見かける不織布の使い捨てのマスクとは、形も色のバリエーションも見た目からして違います。カラフルで手に取ったときに楽しい気分になる上、素人目にも柔らかそうで使い心地も良さそうです。
 販売開始準備に向けお忙しい中、代表取締役の長竹一郎さんと、専務取締役の寺内德樹さんにお話を伺いました。

株式会社ジムウェイ 代表取締役の長竹一郎さんと、専務取締役の寺内德樹さん

株式会社ジムウェイ 代表取締役の長竹一郎さんと、専務取締役の寺内德樹さん

足利発の製品を世界へ発信したい

―「facewear(フェイスウェア)」の特徴を教えてください。

 一番の特徴は「抗ウイルス加工」です。繊維評価技術協議会のSEKマーク・抗ウイルス加工の認定基準をクリアしています。従来のマスクはウイルスをフィルターでブロックしますが、フィルターにウイルスは付着したままです。それに対してこの製品は付着したウイルスを、ほぼ死滅させてしまうので清潔です。抗ウイルス加工で全て手作りのニットマスクは世界初です。
 従来のマスクは使い捨てでしたが、布製は洗濯をして何度も使うことができます。価格は1枚3,000円で高いと思うかもしれませんが、長い目で見れば経済的です。肌触りもやさしく、つけていて息苦しくなりません。保温、保湿効果もあります。
カラフルな色(10種類を予定)は選ぶ楽しみもあります。サイズ展開もキッズから3Lまでの8種類ありますので、子どもから大人まで使えるようになっています。

―開発で苦労された点は何でしょうか。

 抗菌の試験を何度も繰り返しました。試験結果でよりよい結果がでたので、素材をポリエステルから綿へ変更しました。
 形にも工夫しました。つけたときに鼻の脇などに隙間ができてはいけない。フィットする形を求めるために作った試作品は千枚近いのではないでしょうか。
 新しい機能のマスクなので、パッケージもこだわりました。商品の特徴やメリットが手に取った人によりよく伝わるように、時間をかけてデザインを検討しました。

 この製品は国内のみならず、中国でも販売を予定しています。昨年12月には中国・無錫(むしゃく)で中国政府関係者、学会関係者、医師なども出席した説明会と調印式を行いました。大気汚染などが問題になっている中国では、マスクに対する関心が日本よりも高いのかもしれません。

中国関係者との調印式

中国関係者との調印式

 

 「この製品は糸を編むところからカッティング、縫製、と全ての工程を足利で行っています。(※中国販売用については縫製を中国で行う)機能も優れていてファッション性も高い、新しいジャンルのマスクを、自信を持って足利から世界へ発信していきたい」と長竹社長は語ってくれました。(取材・記事執筆 いしいあきよ)

———————–

facewear(フェイスウェア)販売サイト(3月オープン)
http://facewear.com

2016年3月から1個3,000円(税別)で専用販売サイトから購入できます。
販売開始記念サービスとして、高品質の布製専用マスクケースをプレゼント。

株式会社ジムウェイ
http://www.jimway.co.jp


※この記事に掲載されている情報は取材当時(2016/02/24)のものです。お気づきの点があれば、「あしかがのこと。」編集部へお問い合わせください。

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Akiyo Ishii

足利市在住。ライター・イラストレーター。自分の書くこと&描くことで「情報を発信する側」と「受け取る側」の双方をつなぐ手伝いができたらいいな、と考えています。気分転換の友はルービックキューブとウクレレ。二男一女の母。

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