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足利市立美術館で戦国時代の名匠「堀川国広」の刀剣が国内初展示
3月4日から4月2日まで足利市通二丁目にある足利市立美術館で国の重要文化財の刀剣の展示が行われます。通称『山姥切国広』(※1)。もう1本が昨年足利で展示が行われた重要美術品、通称『布袋国広』(※2)。2本は共に「新刀の祖」と呼ばれる戦国時代の名匠「堀川国広」の作品です。この2本が同時に展示されるのは日本で初めてのこと。これまで未公開であった短刀(※3)の展示も決定しました。これら日本初の展示が足利で行われます。
足利生まれの山姥切国広
堀川国広は九州の生まれで、日向国(現在の宮崎県)の伊東氏に仕え、その後、当時の足利城主であった長尾顕長に仕えていました。長尾顕長が北条氏直(相模国の戦国大名で小田原城主)から賜った『山姥切(長船長義作)』を元に、堀川国広に作らせたのが『山姥切国広』。今回同時に展示される『布袋国広』と共に、足利市昌平町にある日本遺産「足利学校」で作られました。足利学校の学校門をくぐり、すぐ右手にあるイチョウの木周辺で刀を鍛えたとされています。
足利では初めての展示
「天正打中の白眉」とうたわれる『山姥切国広』。堀川国広の作品の中で、第一の傑作といわれています。1962年に国の重要文化財認定を受け、過去に展示されたのは20年前の東京国立博物館のみ。小田原征伐後、領地とともに没収されてしまった『山姥切国広』が、足利に戻り展示されるのは初めてのこと。展示では、名刀を紹介するとともに、九州生まれの堀川国広がなぜ足利へ来たのか検証しています。
刀剣ブーム到来!
2015年1月、擬人化した刀剣を育成するオンラインゲーム「刀剣乱舞」が開始され、刀剣ブームに火がつきました。2015年の流行語大賞に「刀剣女子」がノミネートされるなど、国内外から注目を集めています。2016年1月に足利市立美術館で『布袋国広』が展示された際、2週間という短い展示期間に約3,000人が訪れました。反響の大きさに、2016年6月に再展示。刀剣ファンやゲームのファンから「ゆかりの地足利で『山姥切国広』を見たい」という声が多く寄せられ、今回の展示が実現しました。
刀剣ファンも期待!
ゲームのキャラクター『山姥切国広』のファンだという東京都在住40代女性は「実際に『山姥切国広』を拝見するのは初めてのことで大変楽しみにしています。生まれ故郷の足利で展示されるのは良い企画だと思います。」と、展示への期待を寄せます。もちろん刀剣自体に興味をもつ方も多く、『山姥切国広』が展示されるのであれば行ってみたいと思う方もいるようです。足利市観光協会では「来場者により足利を満喫してもらえるよう、市や商業会などと連携し、まちなか回遊のための各種イベントやオリジナル商品の販売、着地型ツアー(※4)などを企画しています」とのこと。
※1『九州日向住国広作/天正十八年庚寅弐月吉日 平顕長』個人所有
※2『日州住信濃守国広作/天正十八年八月日 於野州足利学校打之』
脇差 銘 「日州住信濃守國廣作」/公益財団法人足利市民文化財団所蔵
※3「国広」の銘のみ入っており、名前は不明。個人所有
※4 旅行者を受け入れる側の地域(着地)側が、その地域でおすすめの観光資源を基にした旅行商品や体験プログラムを企画・運営する形態(国土交通省観光庁HPより)
日時 | 2017年03月04日 ~ 2017年04月02日 |
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場所 | 足利市立美術館 栃木県足利市通2丁目14−7 |
料金 | 一般=700円(560円)/高校・大学生=500円(400円)/中学生以下=無料 ※( )内は20名以上の団体料金 |
備考 | 特別展『今、超克のとき。山姥切国広 いざ、足利。』特設ページ:http://www.city.ashikaga.tochigi.jp/page/yamauba2017.html アクセス: <電車>JR両毛線足利駅下車 徒歩10分、東武伊勢崎線足利市駅下車 徒歩10分 <車>北関東自動車道「足利I.C.」より15分、「太田・桐生I.C.」より20分、東北自動車道「佐野・藤岡I.C.」より40分 ≪無料駐車場≫ (1)通2丁目(39台) (2)たかうじ君広場(35台) (3)観光駐車場(38台) (4)大日様東臨時駐車場(50台) ≪有料駐車場≫ (5)タイムズ(19台・40分200円・一日500円) (6)中橋緑地(360台・一日200円) 下記は、土日祝日のみ利用できます。 (A)鑁阿寺北側吉孫駐車場(50台・無料) (B)足利市役所(50台・無料) 上記のほか、美術館前に「思いやりスペース」(4台)を用意しております。 展示期間:平成29年3月4日(土曜日)~4月2日(日曜日) 午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで) ※休館日は3月21日(火曜日)のみ/足利学校の休館日も同様 |
※この記事に掲載されている情報は取材当時(2017/02/25)のものです。お気づきの点があれば、「あしかがのこと。」編集部へお問い合わせください。
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