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焼き芋の甘さをまるごと凝縮。もとざわ有機農園の「焼き芋の干しいも」

20182/5

焼き芋の甘さをまるごと凝縮。もとざわ有機農園の「焼き芋の干しいも」


足利市県町にある「もとざわ有機農園」では、自家農園で有機栽培したさつまいもを干し芋に加工し、足利市内のスーパー「山清フード」など約20店舗に出荷しています。2種類ある干し芋のうち、1つは蒸したさつまいもをスライスして干す、一般的な作り方の干し芋。もう1つは「焼き芋の干しいも」です。「『焼き芋の干しいも』は、その珍しさから置いてくれている小売店も多いんです」と話すのは、社長の元澤鋭州としくにさんです。

敷地内の直売所でも2種類の干し芋を販売

敷地内の直売所でも2種類の干し芋を販売

有機農家が出合ったさつまいも「べにはるか」

会社員だった1980年代に「日本有機農業研究会」と出合い、2001年に有機農家として就農した元澤さん。当初は年間約50種類の野菜を栽培し、セットにして宅配販売していました。さつまいももその中のひとつで、干し芋にしてセットに入れることもあったのだとか。転機は2010年に、土の質をあまり選ばない「べにはるか」というさつまいもが新しく品種登録され、すぐに栽培を始めたこと。「べにはるか」を蒸して干し芋にしたところ、人気が出始めます。

「焼き芋の干しいも」が誕生するまで

「『べにはるか』の干し芋ができた当時は、干し芋にする品種といえば『玉豊たまゆたか』が一般的でした。しかし今は全国的に『べにはるか』の干し芋が広まっているので、小さな自慢です」と元澤さんは語ります。「べにはるか」はデンプンを糖に変える酵素が多いため甘みが強く、「玉豊」よりも黄色がきれいで干し芋向きの品種なのだそう。その後、たまたま家に1台あった焼き芋機で作った「焼き芋の干しいも」が、安足(あんそく)農業振興事務所のコンサルタントの目に留まり、「これは面白い」と太鼓判を押されます。更に下野新聞へ掲載された記事が反響を呼び、「焼き芋の干しいも」の取扱店は増えていきました。

有機農家の干し芋用さつまいもづくり

それから干し芋用のさつまいも栽培に徐々に一本化していった「もとざわ有機農園」では、現在約4.5ヘクタールの畑でほぼ「べにはるか」のみを栽培しています。有機栽培のため、さつまいも収穫後の畑に麦をまいて害虫を抑え、堆肥を入れるなど土作りに工夫をしているとのこと。さつまいもは9月から11月の期間に収穫して貯蔵。2種類の干し芋への加工は12月から2月、奥様の洋子さんや、延べ20人のパートさん達と全て手作業で行います。

奥様の洋子さん

奥様の洋子さん

手間暇を惜しまない「焼き芋の干しいも」づくり

「焼き芋の干しいも」づくりでは、まずさつまいもを皮付きのまま、オーブンで1時間半から2時間焼きます。「焦げないよう低温で、じっくりゆっくり焼くと甘さが増します」と元澤さん。その後、焼いたさつまいもを一度凍らせ、常温で解凍してから皮をむき、ビニールハウスの中に広げ、10日から2週間干して完成です。「偶然が重なり今に至ります。『べにはるか』という品種やコンサルタントの言葉、美味しいと言ってくれた人たちのおかげ」と語る元澤さん。「焼き芋の干しいも」は、新たな挑戦を恐れず、有機農業を原点として研究を重ねる、元澤さんのこだわりが生み出した逸品です。(取材記事執筆:Kamasaka、デスク:山田雅俊、校正:茂木諭子)

手作業で焼き芋の皮をむく

手作業で焼き芋の皮をむく

場所もとざわ有機農園
栃木県足利市県町830
備考Tel: 0284-71-5622

直売所: 12月から4月は無休で営業、それ以外の期間は要問合せ
営業時間: 8:00〜19:00頃
駐車場: あり

「焼き芋の干しいも」を購入できる場所:
山清フード、JA足利農産物直売所あんあん、太平記館、足利観光交流館「あし・ナビ」(足利市)、道の駅どまんなかたぬま(佐野市)、道の駅うつのみや ろまんちっく村(宇都宮市)、まるごとにっぽん(東京・浅草)など

価格:180g入り540円、380g入り1,080円

※この記事に掲載されている情報は取材当時(2018/02/05)のものです。お気づきの点があれば、「あしかがのこと。」編集部へお問い合わせください。

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