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第37回足利尊氏公マラソン体験レポート
足利市の秋の一大スポーツイベントといえば、「足利尊氏公マラソン」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
普段はさほど運動を行っているわけでもない私ですが、今年はハーフマラソンに挑んできました。
まずは大会前の練習への意気込みから。
申し込み~大会1か月前
過去の経験から「練習は嘘をつかない」ということを知っているので、そろそろ練習を開始しようと考え始め腰を上げ始める。が、まだ時間あるから大丈夫かと腰を下ろす。
大会1か月前~2週間
マラソンという言葉が記憶の彼方へ行ってしまい思い出せず。
大会2週間前~3日前
会社の同期(マラソンへの情熱でできた男)から、「練習せずにハーフを走りきれるわけがない!」との叱咤激励を受け急に焦り始める。でも逆に意固地になって練習しない。
大会3日前~前日
急な悪天候での大会の中止を祈り、天気図をチェックする。天気は晴天とまではいかないまでも、台風でも来ない限り大会の中止は無いことを知り開き直る。
ということで、申し込み直後に抱いていた思いを見事に裏切り、まさかのゼロ練習での参加です。
大会当日
邪まな祈りも空しく前日の雨模様から一転、晴れ上がった11月2日、大会当日の朝を迎えました。不安感から、走ってもいないのに胸のドキドキが止まりません。大会会場である足利市の陸上競技場へは、東武足利市駅から発着している臨時の無料シャトルで向かいます。その他の臨時のシャトルバス発着場はアシコタウンあしかがと中橋緑地多目的広場がありました。詳細は下記のgoogle map(市の足利尊氏公マラソン実行委員会発行)へ。
会場周辺では、たくさんの飲食や物販のブースがずらりと並び、準備をするマラソン参加者や応援の人たちで大盛り上がりです。
私が競技場内へ着いた時には既に開会式が始まっており、ゲストランナーの紹介がされているところでした。
ゲストランナーとしてあしかが輝き大使の勝俣州和さんや、都市対抗野球へ出場して市内を大いに賑わせた全足利の選手達などが、私たち参加者を激励してくれました。特に勝俣さんは、大きな響き渡る声で「ぉおはようございますっ!」と、一気に周りの雰囲気を和やかに活気づかせていました。さすが! 会場ではたかうじ君も応援してくれていました。
単純ではありますが、この辺りで私のテンションも上がり、マラソンへきちんと向き合う気持ちになってきました。
いくつかのアトラクションを横目に、友人たちと軽めのウォーミングアップを行っていると開始の時間に。午前9時ピッタリのピストルの号砲で、ハーフマラソンスタートです。約1500人が一斉に走り始めるのですが、渋滞が起きるのは最初ぐらいで2キロを過ぎるころには自分のペースが保てるようになります。もちろんゼロ練習の私は自分の適正ペースなど知る由もありませんが。
スタート~5km(金魚のふん作戦)
快適に走れる状態を保てるペースの人を探して後を追う作戦。距離を伸ばすごとにあっちの人こっちの人とターゲットが変わるので結局ペースを保てない状態に。気持ちにはまだゆとりがあり、全体における自分の順位を気にするくらいの心の余裕がありました。
5km~10km(ここまでのX倍走れば完走作戦)
多少距離を経てきて、5km地点では残り3倍、7km地点では残り2倍などと、疲れ方の勘定を行い気持ちを保つ作戦。足利のハーフマラソンではこの区間において二つある折り返しのうち一つ目の地点があるため、折り返してきたトップとの差を誤認してしまい「私もしかして結構良いペース?」と勘違いしてしまいます。
10km~15km(足を前に出せばいつかゴールへ辿り着く作戦)
快適な状態での走りを心がけると、一緒に走っている集団からどんどん取り残されていく自分に気づきます。が、先ほどのペースを保とうとすると息が上がってしまい、途端に息が苦しく。
この辺りから順位という他者との戦いから、自分との戦いへと対象が変化していきます。そうして気づくのが、とりあえず足を前に出していればいつかゴールへ辿り着くということ。
15km~ラスト2km(あの電柱まで頑張ろう作戦)
個人的に最も辛かったのが、この区間でした。後半戦の疲れと久しぶりの陽気が相まって、頭がクラクラ足は鉛を引きずるような重さで、残り数kmがほど遠く感じました。
甘えもあり、歩き始めてしまいました。実際この時は走るペースと歩くペースに大差などないのですが、やはり歩いてしまう自分に負けた気がするのです。
なので、「あの電柱までは走ろう」と小さな達成感を積み重ねるのでした。ただ、「歩くということ」は本当に楽であり素晴らしい。
ラスト2km~ゴール(声援を胸に作戦)
マラソンの道中、本当に励みになるのが道端の声援でした。弱気になる私に、「頑張って」という温かい励ましの声が力を与えてくれました。
子ども達はハイタッチで盛り上がり、給水所では声援とお水を与えてくださり、道路沿いにお住まいのおばさまも「お水あげようか」と聞いてくれたり、たくさんの市民により支えられているのも地域マラソンの醍醐味です。
そういった応援のおかげで身体はボロボロになりながらもゴールまで辿り着くことができました。
結果
2時間13分4秒(30代参加者343人中246位)と、後ろから数えた方が早いタイムでしたが、制限時間(2時間40分)内にゴールできたので個人的には良しとします。やっぱり練習は嘘をつきません(良くも悪くも)。
そして、ご声援を頂いた皆さまこの場を借りてお礼申し上げます。
ありがとうございました。
※この記事に掲載されている情報は取材当時(2014/11/06)のものです。お気づきの点があれば、「あしかがのこと。」編集部へお問い合わせください。
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soneda
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