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C&B(Coffee&Book)~足利石畳 お店さんぽシリーズ 第1回 ~


2016年12月 閉店しました。(編集部追記)

鑁阿寺の太鼓橋を正面に見て、橋を渡らず石畳を左手へてくてく進んでいった角っこにあるこのお店。C&B店主の伊部勝之さんご本人が「上ってくるのに勇気がいる」と言うちょっと急な階段をあがってドアを開ければ、そこには伊部さんがセレクトした小説、マンガ、雑誌、ビジュアルブックの数々と、香ばしい珈琲の香りが待っている。

伊勢崎出身の伊部さんがこの場所にお店を構えたのは、2009年。大学を卒業し、都内での就職を経て30歳の時に地元伊勢崎に戻った彼がそもそも足利にたどり着いたのは、「電車で通えるところ」で働きたいという希望があったから。希望通り電車で通える足利市内の飲食店に就職するも、そのお店が閉店することになり、ちょうど同じ時期に現在店舗を構える部屋を不動産屋に紹介され、自分でお店をやることを決めたそう。

「足利には、喫茶店がほんとにたくさんあるんです。この鑁阿寺周辺だけでも4~5軒はあって…。珈琲を出すだけだと埋もれてしまうので、ブックカフェのようにしようと思い立ちました。」
そう話す伊部さんのお店の大きな窓からは鑁阿寺の大きな木々がよく見え、夕方になれば高校生たちが自転車で眼下の通りを走り抜けていく。このお店に来るお客さんは、壁に並ぶ本を楽しむより、店内のソファにゆったり座っておしゃべりを楽しんでいく人が多いそう。
「本はそこまで売れないですね(笑)。そもそも売り物だと思ってもらえないことも多い。でも、とにかく楽しんで帰ってもらえたらいいんです。お店の入口の階段はちょっと暗くて入りづらいだろうから、その階段を上ってきてくださっただけでありがたいですし。」
気取らずにそう話す店主がいるからこそ、お店にも気ままにおしゃべりをできる雰囲気が漂うのかもしれない。

主要都市ではいくらでも見つけることのできる感じの良いブックカフェやこだわりのある本屋も、地方都市で探すとなるとなかなか難しいのが実状。足利も例外ではなく、ブックカフェはおろか、古本屋や本屋が充実しているとは言い難いのが現状だが、そんな中でC&Bは、本屋好きの人には貴重なお店となりそうだ。

C&B

栃木県足利市井草町2403 2F
営業時間:12:00~19:00
月曜日定休(臨休あり)
=====
足利石畳とは…足利学校、鑁阿寺周辺に広がる、石畳でできた通り


※この記事に掲載されている情報は取材当時(2013/10/03)のものです。お気づきの点があれば、「あしかがのこと。」編集部へお問い合わせください。

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satoko motegi

satoko motegi

足利生まれ、足利育ち。坂西地区出身・在住。 大学・社会人時代は神奈川と東京で過ごすも、長女の出産を機に足利に戻り、現在は東京(職場)と足利を行ったり来たりの生活を送る。 二児の母。

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