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上西涼さん(元栃木ウーヴァFC選手)インタビュー


元栃木ウーヴァ選手の上西涼さん。「あしかがのこと。」で7月に行ったインタビューに引き続き、一時帰国中に再びインタビューに応じてもらいました。

まずは近況をお聞かせください。

上西さん(以下敬称略):7月にドイツへ行きましたが、はじめの二試合は登録が間に合わなくて出場できませんでした。その後三試合目以降はフル出場で、13試合出場しました。今はリーグの”winter break”、中断期間中なので一時帰国しました。

毎日をどんな風に過ごしていますか?

上西:練習は夜なので、お昼くらいに起きます。練習前に自分でエクササイズをして、19時から2時間ほど練習をするのですが、集中して練習をするので心身ともにかなり疲れます。なので、その疲れをとるためにも十分な睡眠が必要で、あえてお昼頃まで寝ると決めました。
昼間はドイツ語の勉強をしています。行きつけのカフェの奥さんが教えてくれるのですが、カフェのオーナーがサッカー好きで、チームの関係者のような存在です。
生活サイクルや語学の勉強もすべてサッカーを基準に回しているので、本当に、サッカー中心の毎日を送っています。

ドイツでの生活は、いかがですか?

上西:だいぶ慣れてきましたが、はじめの1、2ヶ月は本当に地獄のような毎日でした。今はもう良い思い出ですけれど(笑)。日常生活面の話をすれば、今はブラジル人二人とシェアハウスで生活しています。一人はスウェーデンで2年選手をやっていたので英語が話せますが、もう一人はポルトガル語しか話せないので、言葉でのコミュニケーションはとれません。生活習慣なども違うので相手の行動に驚くことはありますが、それも良い経験だと思っています。

ドイツへ行って良かったことは何ですか?

上西:サッカーに対する情熱がすごいことです。こういう環境だからこそ、サッカー中心の生活ができます。自分が所属しているリーグはまだ下の方ですが、それでも世界最高峰と言われるドイツでプレイできて良かったなと強く思いますし、協力してくれた家族や友人への感謝の気持ちが自然とわいてきます。

海外の選手の中でプレイする中で感じることはありますか?

上西:日本人選手は頭も良いし、技術力も高いです。ただ、たとえばアフリカ出身の選手と比較すると身体能力で負けてしまう面はあります。大事なのは、日本人の良さや強みを生かしたプレイをすることです。頭を使うプレイを心がけています。
また、最初は他のチームメイトが自分の実力を知らないのでパスが来ませんでした。けれど言葉で何かを伝えようにもそもそも言葉がわからない。ならば実力を見せるしかないなと。言葉が通じない分、実力を見せるんだとストイックにプレイしました。その結果、だんだんと信頼を勝ち取ってパスを出してもらえるようになりました。ある試合でキックオフ直後、いったんボールを後ろに下げてから真っ先に自分へパスが来たときが「信頼された」と感じられた瞬間です。

今までの滞在期間中で印象に残ったことはありますか?

上西:激動の毎日で、良いことも悪いこともあって、どこから話をしてよいか分かりません。一番印象に残ったことを話すのは難しいですね。ただ、人生観は変わりました。
たとえば今はとにかくサッカー中心の生活をしているせいか、今まで興味があったことに興味がなくなりました。以前は「最新の器具が欲しい」と思ったのに、いまは「不自由してないからいいか」と思ったり。ブラジル人と生活しているおかげなのか、神経質にもならなくなりました(笑)。ルームメイトがやらない家事も「自分のためになっているし」と思ってやっています。

ドイツへ行って「あ、こんなに違うんだ」と思ったサッカーにまつわるエピソードがあれば、お聞かせください。

上西:ドイツ国民のサッカーに対する姿勢は本当に熱いです。大手チームの試合があった日にカフェへ行ったのですが、そのチームは地元のチームではないのに、お店の中は満員、みんなユニフォームを着て応援しています。点を取るとみんなで大騒ぎ。そんな風に楽しめるスポーツバーも、街中にたくさんあります。

2014年の豊富を教えてください。

上西:少しでもサッカーをプレイする条件をあげることです。あと、半年(後期)で成績を残して、引き続きドイツでプレイできる環境を自分で作っていきたいです。

最後に、日本の方に伝えたいことをどうぞ!

上西:がんばり過ぎるくらいの方が、後々良い思い出になると実感しています。やった後悔よりやらなかった後悔の方が大きい。だから、がんばり過ぎるくらいの方が良いなと思っています。今の自分は普通に生活しているくらいのがんばりではドイツでやっていけないので、変人になるくらいじゃないとダメなんじゃないかと。日本に住んでいるときに海外に長く住んでいる人と会うと不思議な雰囲気であったり、強いオーラのようなものを持っていたりしますよね。そういう人を目指して、これからもがんばります。

ありがとうございました。

(取材日:2013年12月14日 記事・写真撮影:山田、編集:茂木)

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※この記事に掲載されている情報は取材当時(2013/12/19)のものです。お気づきの点があれば、「あしかがのこと。」編集部へお問い合わせください。

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山田 雅俊

特定非営利活動法人コムラボ 代表理事、あしかがのこと。発行責任者。本業はIT屋。システム開発、Web製作、ICTサポートの経験を生かし、地方都市における情報格差に対し企業・NPO法人の両方から取り組む。趣味のカメラで子どもたちを撮るのが楽しみ。

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