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7月15日より公開!足利出身の菊地健雄監督作品「ハローグッバイ」
昨年の10月25日(火)東京六本木ヒルズ・アリーナにて「第29回東京国際映画祭」が開幕しました。
アジア最大の映画祭である「東京国際映画祭」には、足利にゆかりのある4作品が出品。
- 菊地健雄監督第二弾「ハローグッバイ」(日本映画スプラッシュ部門ワールドプレミア)
- 舞台設定が足利の中野亮太監督「湯を沸かすほどの熱い恋」(Japan Now部門)
- 多くの撮影を足利で行った松居大悟監督「アズミハルコは行方不明」(コンベテイション部門)
- 足利市錦町団地で撮影された阪本順治監督「団地」(Japan Now部門)
今回の記事は出品作品の中から、足利出身の菊地健雄監督作品「ハローグッバイ」を紹介します。この作品は一部足利市内で撮影されました。7月15日(土)より渋谷ユーロスペースほかで公開中です。
映画祭のステージに菊地健雄監督、主演の荻原みのりさん、久保田紗友さん、準主役のもたいまさこさん、音楽と出演の渡辺シュンスケさんの5名が登壇。菊地健雄監督は、インタビューアーの矢田部吉彦さんから、「最も注目すべき才能のひとりなので、今回お迎え出来て本当に嬉しい」と紹介。もたいまさこさんからも「出来上がった作品を見たら、こんなセンスをもっているのかと、とてもびっくりした」とまたもやお褒めのお言葉に、監督は恐縮しながらも笑顔でいたのが印象的でした。
「ハローグッバイ」は、若い二人の主人公の気持ちを丁寧に描かれ「これが2作目の監督作品なのか?」と思わせる内容となっており、監督としての可能性を感じる作品です。
それぞれに問題を抱えたタイプの違う二人の女子高生が織りなす感情のぶつかり合い、スクールカーストの中、本来交わることのないはずの二人の女子高生が認知症の老女との予期せぬ出会いによって生じる化学変化を実に丁寧に描かれています。劇中の音楽が鍵となり、主演の女子高校生たちが抱く思春期の繊細な心が織りなす友情物語です。
主演を務めた荻原みのりさんは映画「昼顔」や、足利で一部撮影された映画「心が叫びたがってるんだ。」に出演。久保田紗友さんはNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」に出演し、いま注目を浴びる若手女優を起用しています。
菊地監督は「二人(荻原・久保田)が役と向き合うことへの迷いが、まさに主人公の思春期の少女たちの心の揺れのようで、この作品においては非常にいい効果をもたらした」と話しました。
上映情報
- ユーロスペース(東京都渋谷区/7月15日〜)
- シネマテーク高崎(群馬県高崎市/8月26日〜)
- ユナイテッド・シネマ アシコタウンあしかが(栃木県足利市/9月9日〜)
- 宇都宮ヒカリ座(栃木県宇都宮市/10月14日〜)
※足利から比較的鑑賞しやすい場所をピックアップ。詳しくは映画公式サイトをご覧ください。
※この記事に掲載されている情報は取材当時(2017/07/16)のものです。お気づきの点があれば、「あしかがのこと。」編集部へお問い合わせください。
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早川 雅裕
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