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「学生ラーメン」注文は高校生まで。制服着用、もしくは学生証の提示が必要です。

20179/13

「麺や松」学生達への愛情から生まれた350円のラーメン


足利市伊勢町にあるJR足利駅北口を出ると目の前に見える「麺や松」は2008年にオープン。今年8月に店舗を拡大し、昭和レトロな内装にリニューアルしました。近くの塾に通う中学生や足利駅を利用する高校生が多く注文するのは、一杯350円の「学生ラーメン」です。約二年前に誕生したという「学生ラーメン」について、店長の松島文久ふみひささんにお話を伺いました。

太田市出身のオーナーが足利市にラーメン屋を作った理由

松島さんは、群馬県太田市出身。小さい時から学生の頃まで足利によく遊びに来ていたそうです。ラーメン屋を開店するにあたり場所を探していた2007年頃、偶然足利駅周辺を訪れました。しかし、賑やかだった印象の足利駅周辺は当時より店も少なくなっていて、寂しさを感じたのだとか。その時に賑やかな場所に店を出すよりもやりがいがあるのではないかと思った松島さん。「日本人は自分の中で好きなラーメンが決まっていて好みは人それぞれ。ラーメン屋によってもみんな独自の味がある。ラーメン屋を選んだ理由もその面白さです」と話します。

「麺や松」店長の松島文久さん

「麺や松」店長の松島文久さん

350円のラーメンを作ろうと思ったわけ

学生時代にお金がなかった松村さん自身の経験から、350円のラーメンを作ることにしたそうです。「みんなで食事に行っても誰かしらお金のないやつがいる。そういう人も友達から一人50円とか100円を借りて350円くらいなら出せるんじゃないかと思って」と話します。テーブルには一冊ずつ「松ノート」という書き込み自由なノートが置かれています。混んでいるときにお客さんと話ができないから、という理由で置かれた「松ノート」は仕事終わりなどに必ず目を通しているそうです。

「学生ラーメン」と「醤油ラーメン」の違いとは

通常メニューの「醤油ラーメン」は、チャーシュー、メンマ、ナルトも乗っていて、一杯650円。「学生ラーメン」に乗っている具は海苔とネギのみで、丼ぶりは少し小さめ。違いは具だけで味は一緒とのこと。「学生ラーメン」だけでは物足りない学生に、一緒に注文されることが多いのは300円の「肉めし」だそうです。「みんな得してたくさん食べられるものを見つけるのがうまいんですよね」と松島さんは笑って話します。

「学生ラーメン」注文は高校生まで。制服着用、もしくは学生証の提示が必要です。

「学生ラーメン」注文は高校生まで。制服着用、もしくは学生証の提示が必要です。

卒業しても使える!「学生専用サービスカード」

学生達がお腹空いた、と気軽に来られる店が理想だという「麺や松」の学生達への愛情は、店内で配られる「学生専用サービスカード」にもみられます。「学生ラーメン」以外のラーメンを注文の場合、カードを提示すると大盛が無料に、さらに100円のトッピングの中から一つを無料で注文できます。進学などで足利を離れた学生が久々に来てくれた時、成長したその姿に松島さんが気付けないことがあり、申し訳なく感じるのだとか。カードを見せてもらえれば「あの時の学生か」と気付き話すきっかけになる。卒業してからも「学生専用サービスカード」を使うことができます。

「学生専用サービスカード」と「松ノート」!ノートは学生の書き込みが多いそうです。

「学生専用サービスカード」と「松ノート」!ノートは学生の書き込みが多いそうです。

「麺や松」店舗情報

「麺や松」店舗外観

「麺や松」店舗外観

場所麺や松
栃木県足利市伊勢町1-2-1 両毛ビル1F
備考TEL:0284-43-2117

営業時間:
11:30~14:30
17:30~22:00(ラストオーダー)

定休日:
日曜日夜、月曜日

駐車場:
店舗斜め向かい(足利駅前東駐車場内の北側)

※この記事に掲載されている情報は取材当時(2017/09/13)のものです。お気づきの点があれば、「あしかがのこと。」編集部へお問い合わせください。

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田嶋美歩

足利市出身。15年ほど足利を離れていましたが子供の小学校入学を機に地元にUターン。クラウドソーシング活用講座で、ライティングとデザインの講座を受講した2期生。一男二女の母。保育、幼児教育を得意分野としています。時々たいこを叩いたりもします。

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