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20143/6

災害に対して私たちができること(前編)


災害に対して私たちができること

いつもと変わらず業務を行う昼下がり、突如聞こえてくる轟々と鳴り響く音。
一瞬の体の浮遊感のあとにやってきた、地面を波打たせる程の強烈な振動。
初めての出来事に困惑しながらも、従業員一同の屋外への避難は迅速でした。
会社からの帰宅命令に従い家へ到着後、テレビをつけると津波が仙台空港を飲み込んでいる様子を映していました。
その後訪れた停電は復旧まで丸一日を要し、ガソリンや灯油などの燃料はその後一ヶ月近くも入手が困難でした。
3年が経過しようとしている東北大震災の発生当時の混乱は、足利も例外ではありませんでした。

およそ2週間前には、未だかつて経験したことがない大雪に移動が困難になりました。
深々と降り積もる雪にはじめこそ嬉々としていましたが、一向に止まない雪、滑りやすい路面、耐え難い寒さに自然の脅威を感じました。
山梨県や群馬県では、あまりにも雪が降り積もったために孤立地帯になる市町村がありました。
雪かきの道具どころか、燃料や食料が店舗からなくなる状況は1週間近く続いたそうです。

「災害は突如としてやってくる。」
私たちは、このことを経験的に知っています。しかし、それに対する備えは残念ながら決して十分とは言えません。
私は知り合いが山梨県に住んでいるため、今回の大雪の状況を拡散していたのですが、「結局具体的にどうすればいいの?」ということがわからなかったのでネットで集められる情報を中心に調べてみました。
キーワードとなるのが「自助・共助・公助」という言葉。
読んで字の如しなのですが、まずは自分の安全を確保して、余裕ができたら助け合いをしましょうということ、さらには公的機関との連携を取りましょうということです。
先の山梨県の孤立地帯でも、緊急時で行政の手が回らないので自助共助の呼びかけがあったそうです。

■自助のすすめ

「災害対策 自助のすすめ」をグーグル先生に伺ったところ、政府広報をお勧めしてくれました。
リンク:http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201108/6.html
詳細はリンク先におまかせするとして、要は"備え"をしっかりしましょうということ。
家具の安全対策の備え、食料や医薬品などの備蓄品の備え、災害時の行動指針の備えなどです。
足利市も、洪水・土砂災害ハザードマップ(リンク:http://www.city.ashikaga.tochigi.jp/site/hazardmap/)整備しています.
もしものときの避難場所ですが、一時・指定・広域避難場所という区分があるそうです(調べてみて初めて理解しました)。
一時→指定→広域となるにつれて、より長期にわたり安全が確保される場所となるそうです。
皆さんも、自分のお住まいの一時避難場所はぜひ知っておいてください(リンク:http://www.city.ashikaga.tochigi.jp/site/bousai/ichiji-shitei.html

■共助のすすめ

自分や家族の身の安全が確保されたなら、「人助け」に繰り出したいものです。
私のような単身者はついつい地縁のつながりをないがしろにしてしまいがちですが、緊急災害時は遠くの親戚より近くの友人が必要です。
物理的なサポートはいくらインターネットが発達しても遠隔・遠方からは得にくくなります。
同志社大学の立木茂雄教授(阪神淡路大震災後の復興に関する研究の第一人者)によると、「人とのつながりが防災の第一歩である」とのこと。
共助の代表的な担い手は地域の消防団と町内会で、彼らのほとんどがボランティアとして、地元地域の健全な社会のために活動しています。
簡単なのにできていないご近所さんへの挨拶や町内会(ゴミ拾いなど)への積極的な参加から思いやりと優しさで人と向き合うことを大事にすることが、災害時の「共助」へとつながっていきます(自戒を込めて…)。

■公助との連携

今回の大雪の際にも、一種の災害ユートピア現象で「どげんかせんといかん!」と思ったものの、またしても方法がわからず「どうすればいいの?」という状況に。
結局知り合いのお宅へ個人的に雪かき応援に行きました。そこで作業をしていると、スコップを持った集団がやってきてどんどん雪に覆われた道を露わにしていきます。せっかくなので少しお話を伺ったところ、彼らは地元の町内会と消防団の集まりで、この日は市内一斉雪かきの日として市内放送で呼びかけて集まっていたそう。
この場所は孤立地帯だったため安否不明の人がいるのではないかと聞くと、「市の福祉課が要援護者の安否確認を済ませて、無事を確認済みです」とのことでした。
この体験をもとに、もし足利が災害に見舞われた時私ができることを知るには、福祉課がカギとなると考え、足利市福祉課のページをチェックしてみたところ、社会福祉課は「足利市地域福祉計画」というプランを持っており、その中で「防災体制の強化」を目標としています。
また、足利市の独り暮らしのおじいさんおばあさん達の救助に向けた要援護者対応マニュアル(http://www.city.ashikaga.tochigi.jp/uploaded/attachment/24027.pdf)を作成しています。
こちらの資料によると、市の福祉部による足利市災害時要援護支援班という組織があり、町内会等で構成される自主防災組織(防災会)と連携を行っているそうです。
防災会は、消防団や民政委員さん(地域社会の世話人)医療機関との連携をとれる仕組みづくりを行っているとのこと。
ということは、災害に先立って何か役に立ちたいと思った場合は地元防災会(つまり町内会)へ連絡をとることが一番の近道のようです。
現在登録済みの要援護者は対象者のうち3割程だそうです、登録者を増やすために皆さんの周りの方へもぜひ教えてあげてください。

今回はネットで探せる情報ベースで概要を調べましたが、実際の「現場の動き」はやはり気になるところ。
次回は、危機管理課の地域防災担当の方にインタビューを行ってきます。(編集部:曽根田)

後編はこちらをクリックしてください


※この記事に掲載されている情報は取材当時(2014/03/06)のものです。お気づきの点があれば、「あしかがのこと。」編集部へお問い合わせください。

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soneda

足利歴6年目突入の九州男児。 足利在住のきっかけは、追い求めた職種がそこにあったから。 都会にも近い程よい田舎加減が気に入っています。 今年は30の大台に突入したので、変化の年にしたい!

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