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20139/5

お好み焼き いろり


まだまだ暑い日が続きますが、それでも涼しい日が時々訪れる今日この頃。熱々の鉄板を囲むにも苦にならない季節になりました。さて今回はお好み焼き・もんじゃの「いろり」さんにおじゃましました。おいしい料理を食べながら、優しい女将さんと話が弾み、様々なお話をお伺いすることができたので、その様子をご紹介します。

入店、ガラガラ…。扉を開けて、まず目に飛び込んでくるのが、天井まで貼られた壁一面を覆い尽くす色紙の数々。

「どんな有名人の色紙だ? えらい店に来てしまった…」

実はこれらの色紙「いろり」に来店されたお客様、それもごくごく普通の人達の色紙なんです。「おいしかった」「また来るね」といった味やお店の雰囲気に魅了されたお客さんの色紙はもちろん、「東京からローラースケートで足利を訪れた外国の方の色紙」「ここで知り合って、結婚しました」などなんともドラマティックな色紙。親子連れで来店され「お母さんが子供の頃書いた色紙」といってかつて自分が書いた色紙がまだあることに驚かれるなど、地域と歴史、お店に訪れるお客さんの人生を知ることのできるあったかいお店です。

まずは”足利”と”もんじゃ”について

北陸出身の私にとって「もんじゃ」は馴染みの薄い食べ物ですが、なんと足利は「もんじゃ」の街と言っても過言ではないほど、お店の数・そして文化が浸透している街だったんですね!行きつけの「My もんじゃ焼き屋さん」を持っている人も少なくなかったそうで、それもお店を屋号ではなく「◯◯さんのところ行ってくる」で会話が成立するほどもんじゃ専門店が軒を連ねていたそうです。

「もんじゃ焼き」の語源は「文字焼き」に由来するそうで、日本最古の学校、足利学校のある街にピッタリの食べ物ですよね?ちなみに私の出身地、富山には「どんど焼き」という文化的にはもんじゃ焼きから派生した食べ物があり、学校のイベントごとなどで食べることができますが、専門店は成立していません。

もんじゃ焼き文化の浸透している足利のみなさんに「もんじゃ」をご紹介するのも、なんだか恥ずかしいので、今回はお好み焼き「いろり天」をご紹介します。

この「いろり天」は「いか・お肉・さくらえび・ハム・しいたけ・もやし・ねぎ」などなど具沢山。

水分の多いお野菜や好き嫌いのある具材も入っていたため、少し心配してしまったのですが…そんな心配はどこ吹く風!焼き上がりの”具材の香ばしい香り”そして「おいしい!!」ふっくら”として、海産物系の海のうまみ、野菜の大地のうまみ、動物性のうまみが口の中にいっぱいに広がりました。グルメリポーターの「”宝石なんとか…”という表現、もらいました!」といった感じです。

この「ふっくら」と焼き上がる工夫として、具材には”すりおろした山芋”を、そして焼き方にもコダワリが。自分で焼くのが基本ですが、焼き方もお願いすれば気さくな女将さんが、丁寧におしえてくださいます。「弱火でコテで”押さえず”に?ゆっくり”焼く」いろりさんでは、食材や焼き方など一つひとつに深いコダワリが隠されているそんなお店です。

「いろり天」が、こんなに具沢山、野菜たっぷりになったのは、女将さんの「お客さんのカラダへの気遣い」が伺えます。お好み焼きというと、炭水化物ベースで、油も使いあまりヘルシーな食べ物ではないイメージ。そこで、野菜を美味しく、たっぷり食べる工夫がされているわけです。テーブルの間には各種調味料。ごま油を使って香りづけするもよし、オリーブオイルでさらに健康的にいただくもよし。焼きそばなどに使える、とっておきの隠し味など…詳細はお店で味わってみてください。自分でカスタマイズして楽しんでもらうことも、女将さんにとっては大歓迎だそうですよ。

そして、締めはかき氷。いろりさんでは、一年中かき氷がいただけます。今回は「いちご+ミルク」を注文しました。さっきまで熱々のお好み焼きが、占領していた口の中を優しい氷が包みこんでくれるこの感覚は一体…

それもそのはず、いろりでは秩父の天然氷を使用し、少し高めの温度でかき氷を提供しているそうです。シロップは天然果汁を使用したいちご、そして練乳。これまでのかき氷のイメージにない、おいしさと優しさですね。これらの理由から溶けやすいので、召し上がるときはご注意を!この他にいろりのかき氷は、変わり種の味もラインナップ。次はコーヒー挑戦してみます。

レポートの最後に…

「記念に色紙、書いていかれますか?」と女将さんは聞いてくださいます。私がいろりさんを訪れるのは、実は今回が2回目。前回は会社の同期と訪れました。そんな同期と書いた色紙が店内にひっそりと飾ってあります。3ヶ月間、ここ足利で苦楽を共にした同僚は「なにかあったら、いや、なにもなくても、またここで会おう!」と誓い全国各地へと旅立って行きました。

今日はその色紙を目にして、ちょっと感慨深い気持ちになってしまいました。(編集部:出村)

いろり

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住所:〒326-0056 栃木県足利市大町4-1
電話:0284-42-2740
営業時間:17時~23時(日・祝日:12時~)
定休日:火曜日
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※この記事に掲載されている情報は取材当時(2013/09/05)のものです。お気づきの点があれば、「あしかがのこと。」編集部へお問い合わせください。

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出村 哲朗

1987年富山県産。地元の商船高専を卒業まで富山で過ごす。大学編入学で桐生市へ移り住み、現在足利市在住の地方からのIターン組。足利というこの街で全国に通用する生き方・暮らし方・つながりを発信していけたら...と思っています。

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