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映画「団地」監督と出演者、左から斉藤工、岸部一徳、藤山直美、大楠道代、石橋蓮司、阪本順治監督

映画「団地」完成報告会見&完成披露試写会舞台挨拶


記録的な猛暑が続いた昨年の夏に栃木県足利市内で撮影が行われた映画『団地』の完成報告会見・完成披露試写会舞台挨拶を取材しました。映画の撮影は主に市営錦町団地と駒場町にある栗田美術館内のセットで行われました。

足利で撮影された映画「団地」

足利で撮影された映画「団地」

高層団地ではなく、昭和の団地で描きたかった

阪本順治監督と主演の藤山直美が第24回日本アカデミー賞などの映画賞を総なめにした「顔』から16年ぶりとなる再タッグを組んだ意欲作品「団地」。公開に先駆け、キャスト・監督による完成報告会見を行った。主演の藤山直美ほか岸部一徳、大楠道代、石橋蓮司、斎藤工、そして監督の阪本順治が登壇して会見がスタート。

阪本監督から「今日からネタバレしていくんでしょうけど、そういう奇天烈な発想もすべて、藤山さんでもう一度映画をとるという時に、彼女をどこまで連れて行こうかという発想から生まれたものです」と挨拶。「高層団地ではなく、昭和の団地に興味があった。自分が好んで撮ってきた“下町”という思いがあった」と舞台となる団地についての思いを語った。宣伝用のパンフレットによると、映画の制作スタッフは錦町団地にたびたび通い、自治会の行事などにも顔を出して、住民の方々との交流を深めた。

映画「団地」監督と出演者、左から斉藤工、岸部一徳、藤山直美、大楠道代、石橋蓮司、阪本順治監督

映画「団地」監督と出演者、左から斉藤工、岸部一徳、藤山直美、大楠道代、石橋蓮司、阪本順治監督

出演者が「監督、頭おかしいんじゃないか」と思った作品

台本を読んだ時のキャスト陣の反応は藤山いわく「いいお医者さんを紹介したいなと。この人大丈夫かなと(笑)。もちろん、チャーミングな意味ですけどね」と笑い飛ばし、大楠も「監督、頭おかしくなったと思って岸部さんにすぐ電話した」と語って場内の笑いを誘った。

左から出演者の岸部一徳、藤山直美、大楠道代

左から出演者の岸部一徳、藤山直美、大楠道代

 

主演の藤山は「斎藤工(さいとうたくみ)」ではなく、「サイトウ エ」と下の名前がカタカナだと勘違いされていたことを告白。更に「今日は“打楽器を忘れた南米のミュージシャン”といじってもらえて幸せでした、まったくもって的確なキャッチフレーズを頂いた。いつもイジっていただいて、幸せでした」と話した。

足利花火大会を観賞。足利を感じる撮影の日々

監督と出演者に対する質疑応答では「次は16年後にもう一回撮りたい」と坂本監督。足利での撮影の感想や足利についての質問に対し斉藤が「暑かったです。暑かったけど、一緒に汗かいて団地で撮影させて頂いたので、皆で共通の暑さであったり共通の敵があると結集できるんだな~と、足利市に感じさせて頂きました」と話した。
藤山からは「花火を見せて頂きました」「花火が上がる前に、どこどこ提供って言ってから花火が上がるんですね。どこどこ提供、バーンって、大人の事情があってね」と足利花火大会の思い出を語った。

藤山と岸部の仲の良さから、40年前の初対面の感想を聞かれると「私はジュリーのファンでしたから。だからサリーやと思って(笑)」と藤山のまさかの告白に会場が大爆笑。それを受けた岸辺が「写真とか雑誌とか、タイガースは5人グループでしたが、(藤山さんは、ジュリー以外の)4人を切り捨てていたんですよ」と暴露。

斎藤からは、女性誌の“抱かれたい男”に選ばれたことを藤山さんにいじられたと告白し、「僕もそういう称号をどうしていいか。ギャグにしてもらわなければ、やるせなかったんで、救われた気持ちでした」と笑顔で答え。藤山さんは「抱かれたい男って聞いて、『いやん、ほんま?』って思った。大阪のおばちゃんですから、触っとこうとか、アメちゃんあげようか、となった」。

藤山から「今日はありがとうございました。斎藤さんは元気です」と最後まで冗談を入れつつ、「みんなで頑張った映画なので、面白かったらまた来てくれると嬉しい」と締めた。

参加者に笑顔で答える出演陣

参加者に笑顔で答える出演陣

 

メディアの写真撮影後に阪本監督から、「再度ご注意がありまして…カメラ・携帯電話での撮影は固くお断りしません!」とファンサービスを見せる一幕も。斎藤工のファンと思われる若い女性達から歓声が飛び交いほぼ全員がスマホやデジカメを取り出し、夢中で撮影する賑やかな舞台挨拶となった。(取材・記事執筆:早川雅裕、編集:山田雅俊)

映画「団地」

  • 脚本・監督:阪本順治
  • 出演:藤山直美、岸部一徳、大楠道代、石橋蓮司、斎藤工、冨浦智嗣、竹内都子、濱田マリ、原田麻由、滝裕可里、宅間孝行、小笠原弘晃、三浦誠己、麿赤兒
  • 製作・配給:キノフィルムズ
  • 2016年/日本/カラー/103分/ビスタサイズ/5.1ch
  • 公式サイト http://danchi-movie.com/

阪本順治監督の舞台挨拶がユナイテッド・シネマ アシコタウンあしかがで決定

日時2016年06月11日 上映時間 13:15~15:15(予告も含む)、舞台挨拶 15:15~ 20分程度を予定
場所ユナイテッド・シネマ アシコタウンあしかが
栃木県大月町3番地2番
申込方法チケットは6月1日(水)よりユナイテッド・シネマ アシコタウンあしかがの窓口、ユナイテッド・シネマのオンラインチケッティングで販売されます。
備考登壇予定:
阪本順治監督 代表作 『顔』『北のカナリアたち』『人類資金』等
※登壇者は予告なしに変更する場合がございます。

※この記事に掲載されている情報は取材当時(2016/05/30)のものです。お気づきの点があれば、「あしかがのこと。」編集部へお問い合わせください。

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早川 雅裕

あしかがのことでは、映像関連とスポーツを主に担当。 職業柄 「食」についても、たまに担当。 最近では、テレビドラマや映画にボランティアエキストラとして活躍中?? 野球暦 40年 まだまだ 白球を追いかけてます。

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